土地の在地や形状によっては、建物を建てるときに特別な工事を必要とすることがあります。
傾斜地で高低差がある場合には、斜面が崩れてしまわないように安定させる擁壁工事が必要です。
そこで今回は、擁壁工事とは何か、工事の種類や費用について解説します。
擁壁工事とは?必要になる土地と基準となる条例
高低差のある土地に建物を建てようとすると、高い部分に荷重や圧力がかかって斜面が崩れてしまう恐れがあります。
そこで、斜面の土を留めて土砂崩れを防ぐことを目的として、壁のような構造物を作るのが擁壁工事です。
ほとんとの自治体では、高低差が2m以上あると「がけ条例」によって擁壁工事を義務付けており、該当する場合は申請をおこなう必要があります。
擁壁工事にはご自身の生命と財産を守るという大切な目的があるため、条件に当てはまりそうであれば必ず自治体に確認しましょう。
土地の擁壁工事の素材と種類
擁壁の素材として一般的なのは鉄筋コンクリートですが、コンクリートブロックや石積みで造られたものもあります。
構造計算がしやすく、崖に対してまっすぐな擁壁にしやすく敷地を有効利用できる点が、鉄筋コンクリートのメリットです。
しかし、コンクリートブロックや石積みの擁壁のほうがコストを抑えられます。
擁壁の種類で多いのは、鉄筋コンクリートで造られたL型擁壁です。
ただし、道路や隣地と擁壁を造る場所まで余裕があるなど、土地の条件によっては逆T型擁壁にする場合もあります。
また、逆L字擁壁が採用されるのは、下の敷地に擁壁を設置する場合です。
土地の擁壁工事にかかる費用
鉄筋コンクリートの一般的な擁壁工事であれば、1㎡あたり5万~10万円ほどの費用がかかります。
ただし、単価は立地や地盤といった要因による変動があることが注意点です。
高さ2mを超えるような大規模な擁壁工事をおこなう場合、自治体の助成金制度が利用できます。
申し込み期限や定数などの制限があるため、いつでも利用できる制度というわけではありませんが、一度自治体に確認をとってみると良いでしょう。
また、建て替え工事や中古住宅を購入したときは、がけ条例の基準を満たさなくなっていることがあるのも注意点です。
そういった場合は擁壁の作り直しが必要になるため、その分の出費が増えることになります。
まとめ
擁壁工事とは、高低差がある土地に建物を建てる際に、斜面の土地を留めるための擁壁を設置することです。
鉄筋コンクリートが使用されることが多く、条件によって選ばれる種類も異なります。
立地や地盤によって費用が変動しますが、自治体からの助成金について確認してみましょう。
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